魅力と理由

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レンガ積みの建物というと、ヨーロッパなどの外国の街並みをイメージする人は多いでしょう。日本では馴染みが薄いと思われがちですが、実はレンガを使った歴史的建造物は全国各地に多く遺されており、戦前から100年以上を経たその存在がレンガの優れた耐久性を証明しています。例えば、「赤レンガ駅舎」として名高い東京駅丸の内駅舎は1914年の開業。竣工当時は、地上3階・一部地下1階建て、建築面積約10,600㎡、鉄骨レンガ造の大きな駅舎でした。

1923年に発生した関東大震災による被害は免れたものの、太平洋戦争末期の1945年、アメリカ軍の空襲によりレンガ造の壁とコンクリート造の床の構造体を残して、建物の大部分を焼失しました。戦後、何度かの応急復旧工事を経て、2012年にはレンガの外壁を保存しながら、失われた3階部分(切妻部など)を竣工当時の形に復原。レンガの存在感がさらに増し魅力的な姿に生まれ変わった駅舎は、古くて新しいランドマークとして再び注目を集めています。